2007.12/24(Mon)
X’masSS(18禁)
笑う策士と不機嫌なエンジェル/番外SS 〜サンタクロースの秘密〜
※18禁
毎年12月に入ると、両親が『サンタさんに手紙を書かなくちゃ』と言って、ヒカリに便箋を1枚だけくれた。
――これはサンタさんに届く特殊なお手紙だから、1人の子が1年に1枚しかもらえないの。そしてお願いできるプレゼントは1人1つまで。だから、ちゃんと考えて書きましょうね。
母親がそう言うものだから、ヒカリはいつも何をもらうか頭を悩ませていた。欲しいものはいっぱいあって、でも1つしかお願いできないから、1番欲しい物をその中から選ばなければいけない。これが小さなヒカリには難問だった。
ヒカリには年の離れた姉と兄がいるのだが、サンタさんに手紙を書くのはいつもヒカリだけだった。どうしてサンタさんはヒカリにしかプレゼントをくれないの?と8歳上の姉と6歳上の兄に訊ねてみるも、ちっちゃい子にしかくれないんだよ、と言ってヒカリの頭を撫でてくれて、ヒカリは子供ながら姉と兄になんだか申し訳ない気分になったものだ。
そうしてヒカリが中学生になった年の12月。
話があるの、と両親はヒカリをリビングのソファに座らせ、今までヒカリがサンタさんに出したはずの手紙を全部、テーブルに並べて言った。
――ごめんね、ヒカリ。サンタさんはパパとママだったのよ。
それまで本当にサンタクロースを信じていたヒカリは大いにショックを受け、それと同時に、よもやこの年までサンタは存在するものとして疑わなかった自分を、とても恥ずかしいと思った。
毎年12月25日、終業式の日は、クラスの友人達はみな、親にもらったクリスマスプレゼントの話題で盛り上がっていた。ヒカリはそれを見ながら、自分に話をふってこられたらどうしよう、と考えていたくらい、サンタクロースの存在を信じきっていた。
『ヒカリはお父さんとお母さんに何もらった?って聞かれらどうしよう……だって、サンタさんにしかプレゼントもらってないんだもん……』
そういう困り方をしていたくらい、ただの少しも、その正体が親だなんて考えもしなかった。
だから事実を告げられ、ヒカリはショックと恥ずかしさで半泣きで部屋に閉じこもった。そしたら姉のマリヤと兄のアルナが部屋に来て、『お姉ちゃんもお兄ちゃんも、小さい頃は信じていたんだよ』と教えてくれた。
アルナは、サンタさんの正体が両親だと知った時は本当にショックだったけれど、でも信じていた時は確かにサンタさんは自分の中にいて、だからクリスマスはとても嬉しくて楽しみだったんだよ、と言った。
――ヒカリにも、そういう気持ちを持っててほしかったんだ。だから僕もお姉ちゃんも、ヒカリに黙ってたんだよ。ヒカリはサンタさんに手紙書く時、楽しくなかった?パパとママのことが嫌いになった?
ヒカリはアルナの話を聞いて、嫌いになってない、とぶんぶん首を横に振った。アルナもまた、ヒカリと同じで中1まで信じていたらしい。だがマリヤは、9歳の時に親の不審さに気付き、自分から両親を問いつめて困らせたのだそうだ。
――私にバレた失敗を生かして、相当気をつけてたみたいね。だからあんた達は気付かなかったのよ。
そう言ってマリヤは笑った。
その年から、クリスマスプレゼントは両親に直接もらうようになった。サンタはいないと知ったその年の24日の夜はさすがに、寝る前に寂しさを感じてしまったけれど。
ヒカリは今でも時々思うことがある。もしあのまま親がサンタクロースだということを知らされなかったら、ヒカリはいつそれに気がついただろう。少なくともヒカリは、13歳のあの時までサンタクロースはいるものだと思っていたのだが、いつかは信じなくなる時が来たのだろうか。
それが、大人になるということなのかな――?
「さすがにこの年まで信じてたってことはないと思いますけどね」
「……いや、可愛いヒカリたんなら今も信じてるかもしれねぇよ?てかなんなの、お前ら兄弟!ネェちゃんもニィちゃんもかわいすぎだろ。あのなヒカリ、1つ教えてやんよ。サンタってのはさ、大人になると意味が違ってくるんだ。ガキにとってのサンタさんは、トナカイ乗ってプレゼント配るヒゲ生えたジィさんだけど、大人にとってのサンタさんはな、もっとイイものくれる男っトコ前のメンズのことを言うんだよ」
何が言いたいのか大体想像がつき、またしょうもないことを言い出した、とヒカリが思った瞬間。
「だから今のヒカリのサンタさんはこの俺なんだよー!」
そう言ってがばっと抱きつき、ヒカリのお腹に顔をうずめてきた。
「やっぱり言うと思った!バカですか、ほんとにもう!」
離して、と言いながら肩を押しても、志波の体はぴくりともしない。こんなサンタいらない、とヒカリはばしばし背中を叩いた。
今日は12月24日である。時間はすでに夜の11時を回っていて、ヒカリはさっき実家から帰ってきたところだ。クリスマスは家族で過ごす、という習慣がヒカリの家にはあるので、今年も実家で家族と楽しく過ごしてきた。
だが本当なら、今日は実家に泊まるはずだったのだが、志波の我が儘のせいで帰ってくることになってしまった。24日は実家に帰りますからね、と言ってあり、車で送ってくれる約束もしていたのに、出掛けるギリギリになって、『やっぱり連れていかない、一緒にいたい』と、このゴツい男は言いだしたのだ。
ヒカリはそんなの急に言われても困る、と怒り、だが志波も一緒にいたい、とごねて譲らないので、夜中でもいいから家に帰ってくる、という折衷案で連れて行ってもらうことになった。
それで、帰ってから家族のことやクリスマスのことなんかの話をしていたら、サンタクロースの話になった、というわけだ。
「やっぱりよぉ、お前のおふくろさん、べっぴんなうえに優しいし、子供に夢を与えるイイ人だよなぁ。俺のおふくろなんかひでぇぜ?ガキの頃によ、俺が幼稚園でサンタクロースの話聞いてな、んで家に帰っておふくろに、サンタさんてプレゼントくれるんでしょ?って聞いたら、んな甘ぇこと言ってんじゃねぇって蹴っ飛ばされたんだ。ただで他人からほどこしが受けられると思うんじゃないよ、ってな……夢もくそもねーだろ?」
がはは、と志波は大笑いをした。ヒカリは、志波の母親があまりに自分の母親と違いすぎて、少しびっくりしてしまった。でも、きっとそれも、母親の愛情の1つなんだろうとも思った。
ヒカリのママのように、サンタさんを信じさせてやることも愛情だろうし、志波のおふくろさんのように、小さいうちから甘えるんじゃない、と現実を教えることも、形は違えど愛情には違いないのではないか。
志波がこういう風になったのは、間違いなくそのおふくろさんの影響なのだろうし、志波はガサツで野蛮人で我が儘で……言い出したらキリがない性格をしているが、勧善懲悪の精神を持っている。基本的には優しいし、悪いことは許さない。
昔はケンカもしょっちゅうしたそうだが、絶対に自分より弱い人間とはやらないそうだし、大勢で1人に対して何かする、つまりリンチやイジメなんかが大嫌いで、あんなことは人間のクズがやることだ、とニュースを見ながらよく怒っている。
「志波さんのお母さん、リアリストなんですね」
「……それはちょっと違うんじゃねーか?……まぁいーや。とりあえずヒカリちゃん、エッチしよう」
「は!?なんですかいきなり!」
突然のセックスの誘いにびっくりしたヒカリは、怒って背中を叩いた。話をしていたのに、なぜそう急にエロい流れになるのだ、と志波という人間を知った今でも本当にあきれてしまう。
「だってあとちょっとで24日終わっちまうぜ?クリスマスイブにセックスするのが日本なのだよ」
「そんな決まりないです!」
というか別に、いつもしているのにあえて24日にこだわる意味がわからない。過去の彼氏達も、クリスマスイブにはやたらとエッチをしたがっていたが、ヒカリは毎年、その日は家にいると決めているから、今までイヴだから、という理由でしたことは一度もない。
「だってよ、ヒカリが悪いんだぜ?中坊までサンタ信じてたなんて聞かされてみろよ。可愛いからもうヤるしかねーじゃん、みたいな?」
「なにがみたいな、ですか!理由になってないで、す……あ、ん……」
じたじた暴れたけれど、結局体をまさぐられているうちに気持ち良くなってしまって、倒されるままにソファに横になった。志波はヒカリのTシャツをめくりあげ、大きな手で胸を挟むようにして、親指で乳首をくりくりといじる。
「やだ、ダメ……今日は、しない……」
「なんでだよ。もうやる気満々じゃねーか」
志波は右手で、ヒカリの脚の付け根にある小さな膨らみをチノパンの上からゆるく揉んだ後、硬くなった性器を布越しに撫でる。
「ん、ん……だって、クリスマスは、こんなことする日じゃない、もん……」
触られて、気持ち良くなって、股の間を膨らませて。それでもしない、とヒカリは言い張るが、むろんこれで志波がやめるはずもない。
「お前って変なとこ頑固だよな」
志波はしょうがねぇと言いながら、ヒカリのチノパンを下着と一緒に片手で脱がせる。上半身はがっちり反対の腕に巻かれて動けないから、脚だけバタバタとしたがそれでも、志波の片腕の力の方が強い。
「や……!いや……」
「イヤじゃないって、ほら」
簡単に脱がされてしまって、下半身だけ丸出しになったヒカリを抱き起こし、ソファに座らせる。志波は絨毯の上に座り、ヒカリの脚を開いて自分の肩に乗せた。
「やだってば……」
ヒカリの言う事など聞こえないかのように、志波はぱくりとヒカリの性器を口の中に入れた。
「はぅ……!あ、あん……っん……」
完全に勃っている状態でも口内に収まりきってしまうヒカリの性器を、志波は根元から先までねっとりと舐めて、ジュルっと音をたてて強く吸い上げる。すると志波の肩に乗ったヒカリの脚が、爪先を丸めながらぴくんぴくんと小さく揺れた。
「は……ぁん、あ、でる、でる……ダメ……!」
柔らかい袋を手で優しく揉まれて、同時に強く性器を吸われ、ヒカリはダメダメと言いながら志波の口の中に射精してしまった。今日はしない、と言ったのに、あまりにあっけなくイった自分が情けなくて、ヒカリの目にじわっと涙が浮かんだ。
「ヒカリたーん、いっぱい出まちたねー……って、え?なんで泣いてんの!?」
「だって、し、しないって、言ったのにぃ……」
なのにどうしてやめてくれないの、と志波を責める気持ちと、どうしてこうも快感に弱いんだ、という自責の気持ちが、ヒカリをめそめそと泣かせた。
「あわわ……いやいや、あのね、別にクリスマスだからとか、そゆんでなくてさ、単にヒカリを気持ち良くしたいだけだぜ?そりゃ特別な夜って思いは俺ん中にあるけどもよ……俺は、ヒカリを抱きたいんだ。なぁ、ダメか?本当に嫌ならやらねぇけど……ねぇ、ヒカリちゃん……?」
意地悪だけど、ヒカリが本当に嫌がることはできない、元ストーカー男は、しゅんとした顔で泣くヒカリを見つめてくる。そんな顔されたら、ダメだと言ってるヒカリの方がいじめている気分になってしまうではないか。
(ずるいなぁ、ホント……)
ヒカリは涙を拭い、その手で志波の頭を撫でた。
「そんな顔されたら、ダメって言えないじゃないですか……」
「……そう?では遠慮なく……」
「え…っと、わぁ!」
ヒカリの体はくるんと回されて、ソファの上にうつ伏せに倒された。首を後ろに向けて志波を見ると、さっきまでのしゅんとした表情はどこへやら、嬉々とした顔でヒカリのお尻を眺めている。
「だ、騙しましたね!全然落ち込んでないし!」
「そんなことねーよ。お許しが出たから元気になっただけだ。じゃ、いただきます」
ぱん!と顔の前で両手を合わせた志波は、あーんと口を開けてヒカリの尻にぱくっと噛み付き、柔らかいそこを舌で舐めて唇で吸い上げ、そして時々歯を立てる。
「もう、ヤダ……あ、ん」
丸みに吸い付いていた志波の口は、ヒカリの尻の間をなぞるように舐めてくる。大きな手で腿の付け根をぐいっと掴んで、後ろの孔を広げるようにするものだから、濡れた舌が孔の中に入ってくるのがわかった。
「は…っ…あ、んー……」
志波はヒカリのお尻を弄るのが好きなようで、いつもそこへの愛撫は執拗だった。といっても、一部始終を通して全体的にしつこくあるのだが、特にお尻は触るのも舐めるのも大好き、と面と向かって言われるくらいに好きらしい。
両手で揉みこむように尻の肉を撫でまわし、舌で中まで舐め尽くされる。べちゃべちゃになったそこに、志波は指を1本ゆっくりと入れてきた。
「ふ、あぅ…っ……ん、ん……」
1本でも、志波の指は太くて長いから、慣れていても最初は多少異物感がある。だがくちゅくちゅと中で指を動かされると、じわじわと気持ち良くなってくる。
志波は、ヒカリの表情が快感だけになるまで、入れる指を増やさない。ヒカリが少しでもつらそうだったり痛そうだったりしている間は、絶対に無理なことをしないのだ。志波とのセックスを重ねるうちに、ヒカリが気付いた志波の優しさの1つだ。
「ヒカリ……気持ちイイか?」
「ん、気持ち、いい……」
「じゃあ、こっからは、これ使おうな」
志波はソファの横のボックスの引き出しに入れてあるローションを取り出すと、手に垂らして温めてからヒカリの尻にぬりこむ。再び指を入れ、2本、3本とその数を増やしていくと、慣れたヒカリの中が快感だけになり、ヒカリはあんあんと喘いだ。
「志波さん……もう、きていい、よ……?」
「もう痛くないか?」
「うん……」
志波は指を引き抜き、自分のジーンズと下着を脱いだ。うつ伏せのままのヒカリの体を抱き起こして、チュッチュッとキスをしながらソファに座った。
「ヒカリ、おいで」
両手を広げて、上に乗れ、と志波は言っている。
「はい……」
ヒカリは言われた通り、志波の膝を跨いで正面から抱きつき、濡れているそこを志波の性器に押し付けた。でもローションでぬるぬる滑るので、うまく入らない。ヒカリは手で志波の大きく上を向いている性器を掴み、自分のそこと志波の先端を合わせた。
「イイ子だな、ヒカリ。そのままゆっくり腰落とせ」
「はい……あ……ふ…ぅ…あ、あ……!」
ヒカリが自分で全部飲み込むまで、志波は何もしなかった。ただ深いキスを繰り返して、目に浮かんだ涙を舐め取ってくれた。ヒカリが志波を根元まで中に入れると、小さな尻を鷲掴み、ヒカリの体をゆっくりと持ち上げ、そしてまたゆっくりと落とす。何回か優しいそれを繰り返した後、ヒカリの表情が完全に快感だけになったのを見て取った志波は、徐々に律動を早め、ヒカリの脚を腕に乗せてゆさゆさと体を揺すった。
「あっ、あっ、あん…っ…んふ……」
ヒカリは首を後ろに反らし、頭がフラッシュするような快感に目の前をチカチカさせた。
「ヒカリ、俺の首に腕回せ。しっかりつかまってろよ」
言われた通り腕を首に回すと、志波はヒカリの体を抱えたまま立ち上がった。
「あぁ…!ん、ん……ヤダ、なに、これ…!」
「これか?いわゆる駅弁ってヤツ。この体位ってしたことねーだろ?てかこの場合、ヒカリがお弁当ってことか?まぁ味は絶品だけど、俺限定だからな」
がはは、とまたしょうもないことを言って笑っている。いくら志波に支えられてるとはいえ、ヒカリの体重が全てつながっているあの部分にかかっているため、いつもより深く、それこそ突き刺されているみたいな感じだった。
「ヒカリ、大丈夫か?揺らすぞ」
志波は抱えているヒカリを軽々と、ふわふわ揺すり上げた。ヒカリは首を大きく仰け反らせ、脳天から突き抜けていくような強い刺激に、ぽろぽろ涙を流しながら悲鳴に近い嬌声をあげる。
「ひぁ……!あん、あん……っ…あぅ……!」
ぴゅくっと、気付かないうちにヒカリは射精した。でも、断続的に襲う強すぎるオーガズムのせいで、前なのか後ろなのか自分でもよくわからず、イってもまたイきそうになるから、怖くて涙が止まらなかった。
「ヒカリ、ヒカリ……かわいいな、くそ……!」
「ふぇ……ん、あ、あん…っ…怖い、よぉ……」
「怖くねぇよ、ヒカリ、大丈夫」
志波は優しい声で言い、チュッと唇にキスをした。それからヒカリを抱っこしたまま再びソファに座り、ぎゅうっと力強く抱き締めてきた。苦しいくらいの抱擁に、少し震えていたヒカリの体は次第に落ち着いて、大きな手でよしよしと髪を梳くように撫でてくれた。
「大丈夫か?」
こくん、とヒカリは頷いた。
「俺もイっていい?」
「うん、志波さん……」
ヒカリの中に、出してください。
抱きついてチューすると、そのまま体を下に抱き込まれて、ソファに倒された。脚を抱え上げられ、ヒカリが1番好きな正常位で奥までたくさん突き上げられた。キスもいっぱいされて、志波はヒカリの奥の温かいところに、自らの熱を放った。
志波はくたっと倒れこむようにヒカリを抱き締めてきて、ヒカリはその汗ばんだ背中に腕を回した。お互いハァハァと短い呼吸をし、それから鼻先が触れ合う距離で見つめ合った。
「ヒカリ、愛してるぜ」
「俺もです……好き」
チュッとキスを交わして、微笑み合う。激しく愛し合った後の穏やかな時間は、ヒカリをとても、幸せで満たしてくれた。
幼い頃、サンタクロースだと思っていた存在は、パパとママだった。サンタクロースは、子供の心が見る優しい白昼夢なんだとヒカリは思う。
(んで大人になったら、違うサンタさんが現れるんだって……)
ヒカリの前に現れたのは、デリカシーもないしスケベだし、良いところを言え、と言われてもなかなか浮かばないような、そんなサンタクロースだった。でも、ヒカリをとても愛してくれる。かわいいと言って、抱き締めてくれる。強くて優しくて、でっかいヒカリのサンタさん。
「……メリークリスマス、ヒカリ」
「メリークリスマス、です………サンタさん」
ヒカリはそう言って、にこっと笑った。でっかいサンタは照れた顔をして、バカやろ、と呟いた。ヒカリは両手でその顔を包み、赤くなった鼻先に、ちょんと小さなキスをした。
【ヒカリのクリスマスカード】
★志波さんへ★
Merry Christmas!
今日は実家に帰って、家族と過ごします。1人にしてごめんなさい。
明日には帰ってきますから、夜にどこか出かけましょうね♪
来年は、志波さんもうちに来てくれたらいいなと思います。
パパとママ、おじぃちゃんとおばぁちゃん
それからお姉ちゃんとお兄ちゃんに紹介したいです。
でも、ヒゲは剃って来てください。
あと、髪も切ってセットもしてください。それから・・・
また来年に言います。
来年も、その次も、ずっと一緒にいれたら嬉しいです。
しばさん大好き!
★ヒカリより★
『か、かわい………』
【志波のクリスマスカード】
ヒカリたんへ
メリクリ!
一緒にいたかったのに実家に帰るというヒカリを思って、オレは今日1人でオ○ニーをしまくります。
でもヒカリは悪くない、、、、全てはヒカリをスキすぎるオレがキモイんだ、、、
だからオレが1人でマスかいてるなんて気にせず、楽しんできてくれたまえ。
でも、さびしいなぁ、、ヒカリちゃん帰ってきてよ、、、
来年のクリスマスにはぜひお願いがあります。
ウサギの耳つけてくれ!
それでやらせてください。心のそこからのお願いです。じゃないと死にます。
次の年はネコでよろしくネ。
てかクリスマスじゃなくてもいいんで、その気になったらいつでも言ってくれ。
常びしておく。
ヒカリ激ラブイケメン、志波朋寿より
『……イケメン?』
※18禁
【More・・・】
ヒカリは子供の頃からクリスマスが大好きだ。毎年12月24日は、家族だけで小さなパーティーをする。母の故郷、イギリスから祖父母もやって来て、母と祖母が作るいつもより豪華な料理と大きなケーキ、それをみんなで囲んで楽しく過ごすのが大好きなのだ。そして夜にはサンタさんが来てくれて、ヒカリの枕元にプレゼントを置いてくれる。毎年12月に入ると、両親が『サンタさんに手紙を書かなくちゃ』と言って、ヒカリに便箋を1枚だけくれた。
――これはサンタさんに届く特殊なお手紙だから、1人の子が1年に1枚しかもらえないの。そしてお願いできるプレゼントは1人1つまで。だから、ちゃんと考えて書きましょうね。
母親がそう言うものだから、ヒカリはいつも何をもらうか頭を悩ませていた。欲しいものはいっぱいあって、でも1つしかお願いできないから、1番欲しい物をその中から選ばなければいけない。これが小さなヒカリには難問だった。
ヒカリには年の離れた姉と兄がいるのだが、サンタさんに手紙を書くのはいつもヒカリだけだった。どうしてサンタさんはヒカリにしかプレゼントをくれないの?と8歳上の姉と6歳上の兄に訊ねてみるも、ちっちゃい子にしかくれないんだよ、と言ってヒカリの頭を撫でてくれて、ヒカリは子供ながら姉と兄になんだか申し訳ない気分になったものだ。
そうしてヒカリが中学生になった年の12月。
話があるの、と両親はヒカリをリビングのソファに座らせ、今までヒカリがサンタさんに出したはずの手紙を全部、テーブルに並べて言った。
――ごめんね、ヒカリ。サンタさんはパパとママだったのよ。
それまで本当にサンタクロースを信じていたヒカリは大いにショックを受け、それと同時に、よもやこの年までサンタは存在するものとして疑わなかった自分を、とても恥ずかしいと思った。
毎年12月25日、終業式の日は、クラスの友人達はみな、親にもらったクリスマスプレゼントの話題で盛り上がっていた。ヒカリはそれを見ながら、自分に話をふってこられたらどうしよう、と考えていたくらい、サンタクロースの存在を信じきっていた。
『ヒカリはお父さんとお母さんに何もらった?って聞かれらどうしよう……だって、サンタさんにしかプレゼントもらってないんだもん……』
そういう困り方をしていたくらい、ただの少しも、その正体が親だなんて考えもしなかった。
だから事実を告げられ、ヒカリはショックと恥ずかしさで半泣きで部屋に閉じこもった。そしたら姉のマリヤと兄のアルナが部屋に来て、『お姉ちゃんもお兄ちゃんも、小さい頃は信じていたんだよ』と教えてくれた。
アルナは、サンタさんの正体が両親だと知った時は本当にショックだったけれど、でも信じていた時は確かにサンタさんは自分の中にいて、だからクリスマスはとても嬉しくて楽しみだったんだよ、と言った。
――ヒカリにも、そういう気持ちを持っててほしかったんだ。だから僕もお姉ちゃんも、ヒカリに黙ってたんだよ。ヒカリはサンタさんに手紙書く時、楽しくなかった?パパとママのことが嫌いになった?
ヒカリはアルナの話を聞いて、嫌いになってない、とぶんぶん首を横に振った。アルナもまた、ヒカリと同じで中1まで信じていたらしい。だがマリヤは、9歳の時に親の不審さに気付き、自分から両親を問いつめて困らせたのだそうだ。
――私にバレた失敗を生かして、相当気をつけてたみたいね。だからあんた達は気付かなかったのよ。
そう言ってマリヤは笑った。
その年から、クリスマスプレゼントは両親に直接もらうようになった。サンタはいないと知ったその年の24日の夜はさすがに、寝る前に寂しさを感じてしまったけれど。
ヒカリは今でも時々思うことがある。もしあのまま親がサンタクロースだということを知らされなかったら、ヒカリはいつそれに気がついただろう。少なくともヒカリは、13歳のあの時までサンタクロースはいるものだと思っていたのだが、いつかは信じなくなる時が来たのだろうか。
それが、大人になるということなのかな――?
「さすがにこの年まで信じてたってことはないと思いますけどね」
「……いや、可愛いヒカリたんなら今も信じてるかもしれねぇよ?てかなんなの、お前ら兄弟!ネェちゃんもニィちゃんもかわいすぎだろ。あのなヒカリ、1つ教えてやんよ。サンタってのはさ、大人になると意味が違ってくるんだ。ガキにとってのサンタさんは、トナカイ乗ってプレゼント配るヒゲ生えたジィさんだけど、大人にとってのサンタさんはな、もっとイイものくれる男っトコ前のメンズのことを言うんだよ」
何が言いたいのか大体想像がつき、またしょうもないことを言い出した、とヒカリが思った瞬間。
「だから今のヒカリのサンタさんはこの俺なんだよー!」
そう言ってがばっと抱きつき、ヒカリのお腹に顔をうずめてきた。
「やっぱり言うと思った!バカですか、ほんとにもう!」
離して、と言いながら肩を押しても、志波の体はぴくりともしない。こんなサンタいらない、とヒカリはばしばし背中を叩いた。
今日は12月24日である。時間はすでに夜の11時を回っていて、ヒカリはさっき実家から帰ってきたところだ。クリスマスは家族で過ごす、という習慣がヒカリの家にはあるので、今年も実家で家族と楽しく過ごしてきた。
だが本当なら、今日は実家に泊まるはずだったのだが、志波の我が儘のせいで帰ってくることになってしまった。24日は実家に帰りますからね、と言ってあり、車で送ってくれる約束もしていたのに、出掛けるギリギリになって、『やっぱり連れていかない、一緒にいたい』と、このゴツい男は言いだしたのだ。
ヒカリはそんなの急に言われても困る、と怒り、だが志波も一緒にいたい、とごねて譲らないので、夜中でもいいから家に帰ってくる、という折衷案で連れて行ってもらうことになった。
それで、帰ってから家族のことやクリスマスのことなんかの話をしていたら、サンタクロースの話になった、というわけだ。
「やっぱりよぉ、お前のおふくろさん、べっぴんなうえに優しいし、子供に夢を与えるイイ人だよなぁ。俺のおふくろなんかひでぇぜ?ガキの頃によ、俺が幼稚園でサンタクロースの話聞いてな、んで家に帰っておふくろに、サンタさんてプレゼントくれるんでしょ?って聞いたら、んな甘ぇこと言ってんじゃねぇって蹴っ飛ばされたんだ。ただで他人からほどこしが受けられると思うんじゃないよ、ってな……夢もくそもねーだろ?」
がはは、と志波は大笑いをした。ヒカリは、志波の母親があまりに自分の母親と違いすぎて、少しびっくりしてしまった。でも、きっとそれも、母親の愛情の1つなんだろうとも思った。
ヒカリのママのように、サンタさんを信じさせてやることも愛情だろうし、志波のおふくろさんのように、小さいうちから甘えるんじゃない、と現実を教えることも、形は違えど愛情には違いないのではないか。
志波がこういう風になったのは、間違いなくそのおふくろさんの影響なのだろうし、志波はガサツで野蛮人で我が儘で……言い出したらキリがない性格をしているが、勧善懲悪の精神を持っている。基本的には優しいし、悪いことは許さない。
昔はケンカもしょっちゅうしたそうだが、絶対に自分より弱い人間とはやらないそうだし、大勢で1人に対して何かする、つまりリンチやイジメなんかが大嫌いで、あんなことは人間のクズがやることだ、とニュースを見ながらよく怒っている。
「志波さんのお母さん、リアリストなんですね」
「……それはちょっと違うんじゃねーか?……まぁいーや。とりあえずヒカリちゃん、エッチしよう」
「は!?なんですかいきなり!」
突然のセックスの誘いにびっくりしたヒカリは、怒って背中を叩いた。話をしていたのに、なぜそう急にエロい流れになるのだ、と志波という人間を知った今でも本当にあきれてしまう。
「だってあとちょっとで24日終わっちまうぜ?クリスマスイブにセックスするのが日本なのだよ」
「そんな決まりないです!」
というか別に、いつもしているのにあえて24日にこだわる意味がわからない。過去の彼氏達も、クリスマスイブにはやたらとエッチをしたがっていたが、ヒカリは毎年、その日は家にいると決めているから、今までイヴだから、という理由でしたことは一度もない。
「だってよ、ヒカリが悪いんだぜ?中坊までサンタ信じてたなんて聞かされてみろよ。可愛いからもうヤるしかねーじゃん、みたいな?」
「なにがみたいな、ですか!理由になってないで、す……あ、ん……」
じたじた暴れたけれど、結局体をまさぐられているうちに気持ち良くなってしまって、倒されるままにソファに横になった。志波はヒカリのTシャツをめくりあげ、大きな手で胸を挟むようにして、親指で乳首をくりくりといじる。
「やだ、ダメ……今日は、しない……」
「なんでだよ。もうやる気満々じゃねーか」
志波は右手で、ヒカリの脚の付け根にある小さな膨らみをチノパンの上からゆるく揉んだ後、硬くなった性器を布越しに撫でる。
「ん、ん……だって、クリスマスは、こんなことする日じゃない、もん……」
触られて、気持ち良くなって、股の間を膨らませて。それでもしない、とヒカリは言い張るが、むろんこれで志波がやめるはずもない。
「お前って変なとこ頑固だよな」
志波はしょうがねぇと言いながら、ヒカリのチノパンを下着と一緒に片手で脱がせる。上半身はがっちり反対の腕に巻かれて動けないから、脚だけバタバタとしたがそれでも、志波の片腕の力の方が強い。
「や……!いや……」
「イヤじゃないって、ほら」
簡単に脱がされてしまって、下半身だけ丸出しになったヒカリを抱き起こし、ソファに座らせる。志波は絨毯の上に座り、ヒカリの脚を開いて自分の肩に乗せた。
「やだってば……」
ヒカリの言う事など聞こえないかのように、志波はぱくりとヒカリの性器を口の中に入れた。
「はぅ……!あ、あん……っん……」
完全に勃っている状態でも口内に収まりきってしまうヒカリの性器を、志波は根元から先までねっとりと舐めて、ジュルっと音をたてて強く吸い上げる。すると志波の肩に乗ったヒカリの脚が、爪先を丸めながらぴくんぴくんと小さく揺れた。
「は……ぁん、あ、でる、でる……ダメ……!」
柔らかい袋を手で優しく揉まれて、同時に強く性器を吸われ、ヒカリはダメダメと言いながら志波の口の中に射精してしまった。今日はしない、と言ったのに、あまりにあっけなくイった自分が情けなくて、ヒカリの目にじわっと涙が浮かんだ。
「ヒカリたーん、いっぱい出まちたねー……って、え?なんで泣いてんの!?」
「だって、し、しないって、言ったのにぃ……」
なのにどうしてやめてくれないの、と志波を責める気持ちと、どうしてこうも快感に弱いんだ、という自責の気持ちが、ヒカリをめそめそと泣かせた。
「あわわ……いやいや、あのね、別にクリスマスだからとか、そゆんでなくてさ、単にヒカリを気持ち良くしたいだけだぜ?そりゃ特別な夜って思いは俺ん中にあるけどもよ……俺は、ヒカリを抱きたいんだ。なぁ、ダメか?本当に嫌ならやらねぇけど……ねぇ、ヒカリちゃん……?」
意地悪だけど、ヒカリが本当に嫌がることはできない、元ストーカー男は、しゅんとした顔で泣くヒカリを見つめてくる。そんな顔されたら、ダメだと言ってるヒカリの方がいじめている気分になってしまうではないか。
(ずるいなぁ、ホント……)
ヒカリは涙を拭い、その手で志波の頭を撫でた。
「そんな顔されたら、ダメって言えないじゃないですか……」
「……そう?では遠慮なく……」
「え…っと、わぁ!」
ヒカリの体はくるんと回されて、ソファの上にうつ伏せに倒された。首を後ろに向けて志波を見ると、さっきまでのしゅんとした表情はどこへやら、嬉々とした顔でヒカリのお尻を眺めている。
「だ、騙しましたね!全然落ち込んでないし!」
「そんなことねーよ。お許しが出たから元気になっただけだ。じゃ、いただきます」
ぱん!と顔の前で両手を合わせた志波は、あーんと口を開けてヒカリの尻にぱくっと噛み付き、柔らかいそこを舌で舐めて唇で吸い上げ、そして時々歯を立てる。
「もう、ヤダ……あ、ん」
丸みに吸い付いていた志波の口は、ヒカリの尻の間をなぞるように舐めてくる。大きな手で腿の付け根をぐいっと掴んで、後ろの孔を広げるようにするものだから、濡れた舌が孔の中に入ってくるのがわかった。
「は…っ…あ、んー……」
志波はヒカリのお尻を弄るのが好きなようで、いつもそこへの愛撫は執拗だった。といっても、一部始終を通して全体的にしつこくあるのだが、特にお尻は触るのも舐めるのも大好き、と面と向かって言われるくらいに好きらしい。
両手で揉みこむように尻の肉を撫でまわし、舌で中まで舐め尽くされる。べちゃべちゃになったそこに、志波は指を1本ゆっくりと入れてきた。
「ふ、あぅ…っ……ん、ん……」
1本でも、志波の指は太くて長いから、慣れていても最初は多少異物感がある。だがくちゅくちゅと中で指を動かされると、じわじわと気持ち良くなってくる。
志波は、ヒカリの表情が快感だけになるまで、入れる指を増やさない。ヒカリが少しでもつらそうだったり痛そうだったりしている間は、絶対に無理なことをしないのだ。志波とのセックスを重ねるうちに、ヒカリが気付いた志波の優しさの1つだ。
「ヒカリ……気持ちイイか?」
「ん、気持ち、いい……」
「じゃあ、こっからは、これ使おうな」
志波はソファの横のボックスの引き出しに入れてあるローションを取り出すと、手に垂らして温めてからヒカリの尻にぬりこむ。再び指を入れ、2本、3本とその数を増やしていくと、慣れたヒカリの中が快感だけになり、ヒカリはあんあんと喘いだ。
「志波さん……もう、きていい、よ……?」
「もう痛くないか?」
「うん……」
志波は指を引き抜き、自分のジーンズと下着を脱いだ。うつ伏せのままのヒカリの体を抱き起こして、チュッチュッとキスをしながらソファに座った。
「ヒカリ、おいで」
両手を広げて、上に乗れ、と志波は言っている。
「はい……」
ヒカリは言われた通り、志波の膝を跨いで正面から抱きつき、濡れているそこを志波の性器に押し付けた。でもローションでぬるぬる滑るので、うまく入らない。ヒカリは手で志波の大きく上を向いている性器を掴み、自分のそこと志波の先端を合わせた。
「イイ子だな、ヒカリ。そのままゆっくり腰落とせ」
「はい……あ……ふ…ぅ…あ、あ……!」
ヒカリが自分で全部飲み込むまで、志波は何もしなかった。ただ深いキスを繰り返して、目に浮かんだ涙を舐め取ってくれた。ヒカリが志波を根元まで中に入れると、小さな尻を鷲掴み、ヒカリの体をゆっくりと持ち上げ、そしてまたゆっくりと落とす。何回か優しいそれを繰り返した後、ヒカリの表情が完全に快感だけになったのを見て取った志波は、徐々に律動を早め、ヒカリの脚を腕に乗せてゆさゆさと体を揺すった。
「あっ、あっ、あん…っ…んふ……」
ヒカリは首を後ろに反らし、頭がフラッシュするような快感に目の前をチカチカさせた。
「ヒカリ、俺の首に腕回せ。しっかりつかまってろよ」
言われた通り腕を首に回すと、志波はヒカリの体を抱えたまま立ち上がった。
「あぁ…!ん、ん……ヤダ、なに、これ…!」
「これか?いわゆる駅弁ってヤツ。この体位ってしたことねーだろ?てかこの場合、ヒカリがお弁当ってことか?まぁ味は絶品だけど、俺限定だからな」
がはは、とまたしょうもないことを言って笑っている。いくら志波に支えられてるとはいえ、ヒカリの体重が全てつながっているあの部分にかかっているため、いつもより深く、それこそ突き刺されているみたいな感じだった。
「ヒカリ、大丈夫か?揺らすぞ」
志波は抱えているヒカリを軽々と、ふわふわ揺すり上げた。ヒカリは首を大きく仰け反らせ、脳天から突き抜けていくような強い刺激に、ぽろぽろ涙を流しながら悲鳴に近い嬌声をあげる。
「ひぁ……!あん、あん……っ…あぅ……!」
ぴゅくっと、気付かないうちにヒカリは射精した。でも、断続的に襲う強すぎるオーガズムのせいで、前なのか後ろなのか自分でもよくわからず、イってもまたイきそうになるから、怖くて涙が止まらなかった。
「ヒカリ、ヒカリ……かわいいな、くそ……!」
「ふぇ……ん、あ、あん…っ…怖い、よぉ……」
「怖くねぇよ、ヒカリ、大丈夫」
志波は優しい声で言い、チュッと唇にキスをした。それからヒカリを抱っこしたまま再びソファに座り、ぎゅうっと力強く抱き締めてきた。苦しいくらいの抱擁に、少し震えていたヒカリの体は次第に落ち着いて、大きな手でよしよしと髪を梳くように撫でてくれた。
「大丈夫か?」
こくん、とヒカリは頷いた。
「俺もイっていい?」
「うん、志波さん……」
ヒカリの中に、出してください。
抱きついてチューすると、そのまま体を下に抱き込まれて、ソファに倒された。脚を抱え上げられ、ヒカリが1番好きな正常位で奥までたくさん突き上げられた。キスもいっぱいされて、志波はヒカリの奥の温かいところに、自らの熱を放った。
志波はくたっと倒れこむようにヒカリを抱き締めてきて、ヒカリはその汗ばんだ背中に腕を回した。お互いハァハァと短い呼吸をし、それから鼻先が触れ合う距離で見つめ合った。
「ヒカリ、愛してるぜ」
「俺もです……好き」
チュッとキスを交わして、微笑み合う。激しく愛し合った後の穏やかな時間は、ヒカリをとても、幸せで満たしてくれた。
幼い頃、サンタクロースだと思っていた存在は、パパとママだった。サンタクロースは、子供の心が見る優しい白昼夢なんだとヒカリは思う。
(んで大人になったら、違うサンタさんが現れるんだって……)
ヒカリの前に現れたのは、デリカシーもないしスケベだし、良いところを言え、と言われてもなかなか浮かばないような、そんなサンタクロースだった。でも、ヒカリをとても愛してくれる。かわいいと言って、抱き締めてくれる。強くて優しくて、でっかいヒカリのサンタさん。
「……メリークリスマス、ヒカリ」
「メリークリスマス、です………サンタさん」
ヒカリはそう言って、にこっと笑った。でっかいサンタは照れた顔をして、バカやろ、と呟いた。ヒカリは両手でその顔を包み、赤くなった鼻先に、ちょんと小さなキスをした。
【ヒカリのクリスマスカード】
★志波さんへ★
Merry Christmas!
今日は実家に帰って、家族と過ごします。
来年は、志波さんもうちに来てくれたらいいなと思います。
パパとママ、おじぃちゃんとおばぁちゃん
それからお姉ちゃんとお兄ちゃんに紹介したいです。
でも、ヒゲは剃って来てください。
あと、髪も切ってセットもしてください。それから・・・
また来年に言います。
来年も、その次も、ずっと一緒にいれたら嬉しいです。
しばさん大好き!
★ヒカリより★
『か、かわい………』
【志波のクリスマスカード】
ヒカリたんへ
メリクリ!
一緒にいたかったのに
でもヒカリは悪くない、、、、全てはヒカリをスキすぎるオレがキモイんだ、、、
だからオレが1人でマスかいてるなんて気にせず、楽しんできてくれたまえ。
でも、さびしいなぁ、、ヒカリちゃん帰ってきてよ、、、
来年のクリスマスにはぜひお願いがあります。
ウサギの耳つけてくれ!
それでやらせてください。心のそこからのお願いです。じゃないと死にます。
次の年はネコでよろしくネ。
てかクリスマスじゃなくてもいいんで、その気になったらいつでも言ってくれ。
常びしておく。
ヒカリ激ラブイケメン、志波朋寿より
『……イケメン?』
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