2008.02/28(Thu)
君に初恋、桜色。8−5
chapter8−5
だが石富は、一瞬驚いたように目を見開いただけで、引くでも嫌がるでもなく、優しい顔のまま秋家の髪を撫で梳きながら、あっさりとそれを受け入れてくれた。
「……そうだな、してみるか」
「え、うそ……い……」
いいの?と聞こうとしたら、ちゅっと唇にキスされた。
軽く、触れるだけの幼いキスだったが、秋家にとっては生まれて初めて、好きな人とするキスだった。夢でも見てるみたいなうっとりした気分になるが、そんな余韻に浸る間もなく、石富はちゅっちゅっと何度も秋家の唇を吸い、途中でぺろりと舌で唇を舐めたりした。
あんまりいっぱいされたから、驚いた秋家は唇を離した後俯いて、恥ずかしさのあまり石富の胸元に顔をうずめる。
(剣二と、キスした……)
恥ずかしくて、だけど死ぬほど嬉しい。
石富のキスはタバコのにおいがして、そしてなぜか、すごく甘かった。唇自体に味は無いのだけど、でも甘く感じるという、初めてで不思議な感覚。
(嬉しい……!)
ノーマルで、男に性的興奮は覚えないと言った石富が、男の秋家を1番好きだと言ってくれて、キスまでしてくれた。もう、本当に充分だ。
秋家を好きだと、特別だと、それでずっと側にいてくれるのなら、セックスなんてしなくてもいい。抱き合って、たまにキスしてくれたら、それだけで秋家はきっと、充分満たされる。
「……なお?ごめん、やりすぎたか?」
胸に顔をうめたままの秋家に、石富が聞いてくる。そんなことない、とぶんぶん首を横に振ってから、さて石富はどう感じたのだろうかと、すごく気になった。
「………ねぇ、イヤじゃ、なかった……?」
「イヤだったら何回もしねーよ」
「そっか……じゃあ、たまにこうして、キス、してくれる?俺それだけで、すごく嬉しいから」
ぎゅっと、石富の体に抱きついた。
すると石富も、腕の力を強め抱き返してくれたが、秋家の“お願い”に対する返事がない。
不安になって顔を上げると、妙に色っぽい顔をした石富と、ばちっと視線がぶつかった。
「……俺は、たまにじゃ足りない……」
「え………?」
そのとろけたような目にドキンとした直後、頭をグイっと引き寄せられて、またキスしてくれた。でも、さっきのとは、何か違う。
石富の腕の強さ、吐息、体を包む体温。
その全てが、さっきより強くて、とても熱い。
「……んぅ……ん……!」
何度か唇を吸われた後、口の中に、舌を入れられた。歯を舐められて、舌を絡め取られ、口の端から唾液が垂れるくらい激しくくちづけられる。
食べられてるみたいだと思った。
それくらい、石富は飢えたように求めてくる。
秋家は、体の経験は豊富だが、キスは体ほど慣れていない。
エッチはできてもキスはしたくないと、できるだけ避けてきたから、こういう時、どうやって応えればいいかよくわからない。それに。
(なんで、男に欲情しないなんて言ったくせに、こんなキスするの……!)
中途半端に興奮させて、一体その後どうしてくれるというのか。男とセックスするのは考えられないと言ったのは、今秋家に激しくくちづけている、この唇なのに。
かなり長い時間唇を貪られた後、ようやく離された。はぁはぁ、と細かい呼吸を繰り返す秋家に、石富は切羽詰まったような顔で、ビックリするようなことを言った。
「……なお、お前の体、触りたい……触っていいか……?」
「………え……」
あまりにストレートなその言葉に、頭がくらくらしそうになった。石富の目には焦るような色が浮かんでいて、秋家はひどく戸惑う。
困惑し、返事をできずにいると、石富はそれを待たずにまたキスをしてきて、そのまま秋家の体を絨毯の上に押し倒した。
「……ん、んー!ん…っ……ダ、メ……!」
顔を背け唇を離すと、秋家は石富の胸を押し返す。当然石富は、不満そうな顔で秋家を見下ろしてくる。
「なんでだよ……!イヤなのか……?」
「……ちが、イヤじゃない……けど、もし途中で、やっぱり無理なんて言われたら、俺、つらくて死んじゃう……だから、それなら、最初からしない方がいい……!」
本気でそう言うと、石富は、なんだそんなことか、と呆れたように笑った。
「ひどっ……なんで、笑うの……!」
「いや、すまん。そんな心配、いらねーのにと思ってな………ほら」
石富はそう言うと、下半身を秋家の体に押しつける。
「――…あっ………」
ごり、と太ももに固いものが当たって、秋家は思わず声を上げた。見なくても触らなくても、それが何であるかなどは考えなくてもわかる。
要するに、石富は勃起している。
そしてそれは、秋家とキスをして性的興奮を催した、ということになるのではないか。
「な、んで……?男には欲情しないって、言ったじゃん……」
「そう、だけど……でも、お前は特別だって言っただろ。確かに、最初はできるかわからんかったが……体は、正直なもんだな」
まったく、と石富は照れたように笑う。
すごく、驚いた。そして、体が震えてくるほど、嬉しくなった。
石富が自分に興奮している。触りたいと言ってくれている。拒む理由が、見つからない。
「大丈夫……?あの、あれ、ついてる、よ?当たり前、だけどさ……」
「ああ、当たり前だな。わかってるよ……」
そう言って石富は、腰に回していた手をジャージのパンツの中に入れてきて、下着越しに秋家の性器を撫でた。
「うわっ……ん、ん……」
ビックリして声を上げたが、すぐにキスされて口を塞がれてしまった。
ねっとりとキスされながら性器をゆるゆると撫でられて、快楽を知っている体はすぐに反応を示す。
何より相手は、20年想い続けてきた男なのだ。抱かれたいと何度も夢想し、どういう風にするのだろうと想像し、自らの手で体を慰めたことも数え切れないほどある。
それが今、触れてもらえることはないと思っていた手が、自分に触っている。それだけでイけそうなくらい興奮し、すぐに秋家の性器は下着の中でいっぱいに膨れた。
(剣二に、抱かれるんだ……)
深くキスされながら、股間や脚を撫でられながら、秋家はこれからする行為を想像し、ぞくぞくと背中をを震わせた。
【More・・・】
言ってから、かなり恥ずかしくなった。いい年した男が何を言ってるんだと、我ながら寒くなる。だが石富は、一瞬驚いたように目を見開いただけで、引くでも嫌がるでもなく、優しい顔のまま秋家の髪を撫で梳きながら、あっさりとそれを受け入れてくれた。
「……そうだな、してみるか」
「え、うそ……い……」
いいの?と聞こうとしたら、ちゅっと唇にキスされた。
軽く、触れるだけの幼いキスだったが、秋家にとっては生まれて初めて、好きな人とするキスだった。夢でも見てるみたいなうっとりした気分になるが、そんな余韻に浸る間もなく、石富はちゅっちゅっと何度も秋家の唇を吸い、途中でぺろりと舌で唇を舐めたりした。
あんまりいっぱいされたから、驚いた秋家は唇を離した後俯いて、恥ずかしさのあまり石富の胸元に顔をうずめる。
(剣二と、キスした……)
恥ずかしくて、だけど死ぬほど嬉しい。
石富のキスはタバコのにおいがして、そしてなぜか、すごく甘かった。唇自体に味は無いのだけど、でも甘く感じるという、初めてで不思議な感覚。
(嬉しい……!)
ノーマルで、男に性的興奮は覚えないと言った石富が、男の秋家を1番好きだと言ってくれて、キスまでしてくれた。もう、本当に充分だ。
秋家を好きだと、特別だと、それでずっと側にいてくれるのなら、セックスなんてしなくてもいい。抱き合って、たまにキスしてくれたら、それだけで秋家はきっと、充分満たされる。
「……なお?ごめん、やりすぎたか?」
胸に顔をうめたままの秋家に、石富が聞いてくる。そんなことない、とぶんぶん首を横に振ってから、さて石富はどう感じたのだろうかと、すごく気になった。
「………ねぇ、イヤじゃ、なかった……?」
「イヤだったら何回もしねーよ」
「そっか……じゃあ、たまにこうして、キス、してくれる?俺それだけで、すごく嬉しいから」
ぎゅっと、石富の体に抱きついた。
すると石富も、腕の力を強め抱き返してくれたが、秋家の“お願い”に対する返事がない。
不安になって顔を上げると、妙に色っぽい顔をした石富と、ばちっと視線がぶつかった。
「……俺は、たまにじゃ足りない……」
「え………?」
そのとろけたような目にドキンとした直後、頭をグイっと引き寄せられて、またキスしてくれた。でも、さっきのとは、何か違う。
石富の腕の強さ、吐息、体を包む体温。
その全てが、さっきより強くて、とても熱い。
「……んぅ……ん……!」
何度か唇を吸われた後、口の中に、舌を入れられた。歯を舐められて、舌を絡め取られ、口の端から唾液が垂れるくらい激しくくちづけられる。
食べられてるみたいだと思った。
それくらい、石富は飢えたように求めてくる。
秋家は、体の経験は豊富だが、キスは体ほど慣れていない。
エッチはできてもキスはしたくないと、できるだけ避けてきたから、こういう時、どうやって応えればいいかよくわからない。それに。
(なんで、男に欲情しないなんて言ったくせに、こんなキスするの……!)
中途半端に興奮させて、一体その後どうしてくれるというのか。男とセックスするのは考えられないと言ったのは、今秋家に激しくくちづけている、この唇なのに。
かなり長い時間唇を貪られた後、ようやく離された。はぁはぁ、と細かい呼吸を繰り返す秋家に、石富は切羽詰まったような顔で、ビックリするようなことを言った。
「……なお、お前の体、触りたい……触っていいか……?」
「………え……」
あまりにストレートなその言葉に、頭がくらくらしそうになった。石富の目には焦るような色が浮かんでいて、秋家はひどく戸惑う。
困惑し、返事をできずにいると、石富はそれを待たずにまたキスをしてきて、そのまま秋家の体を絨毯の上に押し倒した。
「……ん、んー!ん…っ……ダ、メ……!」
顔を背け唇を離すと、秋家は石富の胸を押し返す。当然石富は、不満そうな顔で秋家を見下ろしてくる。
「なんでだよ……!イヤなのか……?」
「……ちが、イヤじゃない……けど、もし途中で、やっぱり無理なんて言われたら、俺、つらくて死んじゃう……だから、それなら、最初からしない方がいい……!」
本気でそう言うと、石富は、なんだそんなことか、と呆れたように笑った。
「ひどっ……なんで、笑うの……!」
「いや、すまん。そんな心配、いらねーのにと思ってな………ほら」
石富はそう言うと、下半身を秋家の体に押しつける。
「――…あっ………」
ごり、と太ももに固いものが当たって、秋家は思わず声を上げた。見なくても触らなくても、それが何であるかなどは考えなくてもわかる。
要するに、石富は勃起している。
そしてそれは、秋家とキスをして性的興奮を催した、ということになるのではないか。
「な、んで……?男には欲情しないって、言ったじゃん……」
「そう、だけど……でも、お前は特別だって言っただろ。確かに、最初はできるかわからんかったが……体は、正直なもんだな」
まったく、と石富は照れたように笑う。
すごく、驚いた。そして、体が震えてくるほど、嬉しくなった。
石富が自分に興奮している。触りたいと言ってくれている。拒む理由が、見つからない。
「大丈夫……?あの、あれ、ついてる、よ?当たり前、だけどさ……」
「ああ、当たり前だな。わかってるよ……」
そう言って石富は、腰に回していた手をジャージのパンツの中に入れてきて、下着越しに秋家の性器を撫でた。
「うわっ……ん、ん……」
ビックリして声を上げたが、すぐにキスされて口を塞がれてしまった。
ねっとりとキスされながら性器をゆるゆると撫でられて、快楽を知っている体はすぐに反応を示す。
何より相手は、20年想い続けてきた男なのだ。抱かれたいと何度も夢想し、どういう風にするのだろうと想像し、自らの手で体を慰めたことも数え切れないほどある。
それが今、触れてもらえることはないと思っていた手が、自分に触っている。それだけでイけそうなくらい興奮し、すぐに秋家の性器は下着の中でいっぱいに膨れた。
(剣二に、抱かれるんだ……)
深くキスされながら、股間や脚を撫でられながら、秋家はこれからする行為を想像し、ぞくぞくと背中をを震わせた。
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